![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
クリスマス・イヴは特別な日。 雪とクリスマスの飾りで覆われた街は買い物客であふれてにぎやか。 そして迎えるイヴの夜は家中が静まりかえっています。 子どもたちはベッドのなかで、ようせいたちがとびはねている夢をみています。
その時、外からカタカタと音が聞こえて・・・。
なんて静か、そしてなんて美しいクリスマスの絵本でしょう! 200年も前から語り継がれているムーアの「クリスマスのまえのばん」。 その詩にのせてアンジェラ・バレットが繊細で丁寧に特別な一晩を描き上げています。 家中に飾られているクリスマスを迎える為の装飾の数々。 柱の奥で眠るねずみや、子どもたちの夢に出てくる砂糖菓子の妖精たち。 そして、真っ白な雪景色の中そりにのってやって来るサンタクロースの姿! ため息が出るようなシーンの連続です。 もっと画面を隅々まで見ていると、部屋の中の小物たちがみんな サンタクロースを見つめて微笑んでいるのが発見できますよ。
クリスマスを迎える喜びにあふれたこの絵本は、 本当にこの日を楽しみにしている子どもたちのプレゼントとして間違いなくおすすめ。 静かで優しい語りくちと、何度見ても飽きることのない絵の世界。 そして何より絶対的なサンタクロースの存在感。 きっと宝物の絵本にしてくれるはずです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
クリスマス・イヴです。いえじゅうが しずまりかえっています。 ねずみだって ねむっています。 こどもたちは ベッドのなかで、 ゆめを みています。 そのときでした、そとから カタカタと おとがきこえて……。 約200年前にムーアが子どもたちに贈った詩を、 バレットの美しく繊細な絵と、石井睦美の柔らかい訳でお届けします。 一生もののプレゼントにおすすめです。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
クレメント・ムーアの詩には、いろいろな画家が絵を添えていますが、
アンジェラ・バレットの絵はとても美しく、大人もため息の世界です。
石井睦美さんの訳は、題名の訳出でもわかりますが、
その絵の雰囲気を十二分に引き立てるものとなっています。
ホワイトクリスマスの静寂、でしょうか。
クリスマス・イブの夜、一家のお父さんが目撃したサンタクロースの様子。
もちろん、暗黙のアイコンタクトで「秘密」と確かめ合った光景も、
静寂ですからね。
この解釈は、新鮮でした。
後世のサンタクロース像の原型になったとも言われる、
ムーアの詩による造形が見事ですね。
子どもの夢も大切にしてあるところもいいですね。
何よりも、大人が目撃したサンタクロースです。
大人にとっても、素敵な存在なのです!
ムーアの奥深い詩の魅力をあらためて感じました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子16歳)
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