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「かぼちゃ へんかしら そうかしら」
ん?
「ばったー へんかしら そうかしら」
……へん、じゃないですよね? どういうことでしょう。
あ!絵本を見れば納得。 これは確かになんだか、へん。 続けて「ふたこぶらくだ」、「ほしうお」に「くも」も。 見れば見るほど、結構へんです。
つまりこれは、同音異義語を使った言葉遊び絵本。知っている言葉が増えれば増えるほど、時々ひっかかるのが同じ発音なのに意味が違ってくる言葉。「はな」は花なの?鼻なの?っていう、あれです。日本語にはそんな言葉がいっぱい。
「どういうこと!?」と叫ぶ前に。 「どうしておんなじ響きなの!!」と頭を抱え込む前に。
内田麟太郎さんと高部晴一さんコンビがつくり出す「ナンセンス絵本」の世界にどっぷりはまってみるのがおすすめ。だって、広い野原で大きなバッタがバッターボックスに立ち、かっとばそうとしている姿を見てください。「ほしうお」が美しい夜空に堂々と浮かんでいる姿を見てください。こんな「へん」な世界を味わえるのは、日本語がちょっとややこしいからこそ、なんじゃないかしら。
……考え方、へん? そうかしらね。
とにもかくにもジワジワと笑いが込みあてくるこの絵本。多色多版のガリ版で描かれた味わい深い絵と合わせて「クセ」になりそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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バッタのバッター、かっとばせ〜!内田麟太郎先生のナンセンス絵本です。高部晴市先生の美しい色彩の原画は、一枚一枚、多色多版のガリ版で刷られています。見開きの絵を眺めるだけでも想像力がかきたてられますね。同音異義語やナンセンスの面白さに小さい頃から親しんでいると、言葉のセンスも磨かれるそうです。ぜひ親子で、目で音で楽しんでみてください。

内田麟太郎さんの絵本ということで、読んでみました。最初のページを読んだとき…え? どういうこと?と、一瞬、あっけにとられました。文は普通。でも、絵を見ていると、あ、へんだ! おもしろい! と思ってしまいました。ぱっと見たときからおもしろいページと、じんわりとおもしろさがくるページがあり、読み終わって、すぐに、また読み返してしまいました。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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