![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
モモンガさんは、どんぐりの森の配達やさんです。 前作では、ウサギのおばあさんが焼いたケーキを森のみんなに届けるお話でしたが、今回はどんなお届けものが登場するのでしょう。
ある日、モモンガさんのところに、配達なかまのゴイサギさんが遠くの森からやってきました。 どうやら宛名のミーちゃんという子をさがしているようですが、届け先の住所が虫くいでわからなくなってしまったようです。 「ああ、それなら ねずみのきょうだいの すえっこのミーちゃんのことだ」 すぐにモモンガさんは答え、早速ゴイサギさんから荷物を預かり、ねずみの一家の住んでいるくすのきへと飛んでいきました。 モモンガさんがミーちゃんの家に着いて、リボンのついた箱を渡すと、ミーちゃんも他のきょうだいたちもびっくり。 「えー、ミーちゃんだけ?」 きょうだいは5にんいるのに、ミーちゃんだけにプレゼントが届いたのです。 なんだかちょっとヘンですよね。でも、ミーちゃんは大喜び。 だって中に入っていた手紙にはこう書いてあったんですから。
「ミーちゃんへ てづくりのおもちゃをプレゼントします。 あしをけがしてしまって あそびにいけなくなりました。ごめんね。 ミーちゃんが あいにきてくれたら うれしいです。 もみのやま きりかぶのいえ トゲジィより」
お礼におかあさんがクッキーを焼いて、モモンガさんに届けてもらうことになりました。 そこでミーちゃんは、トゲジィのところに会いにいこうと内緒でかごにもぐりこみます。 さて、ミーちゃんとトゲジィは出会えたのでしょうか? この贈りものは本当にミーちゃんに宛てたものだったのでしょうか?
ふくざわゆみこさんの描く、豊かな森の中で起こる可愛らしい出来事の数々。 ミーちゃんがトゲジィに会いたい一心で必死にかごに隠れている様子も、小さなモモンガさんが仕事をしっかり丁寧にこなす姿も、お届けものに喜ぶきょうだいたちの表情も、どこの場面も読者の心をキュンとさせてくれます。美味しそうなお菓子や木の実はもちろん今回も登場しますよ。 森の配達やさんの仕事って、みんなの心や気持ちまでつなげてくれるんですね。モモンガさんが教えてくれます。次に届けるものは・・・裏表紙でもお話は続いているようですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
モモンガさんは、森の配達やさん。ある日、配達仲間のゴイサギさんが宛先のわからない荷物を持ってきます。宛名はミーちゃん。ねずみさんちのミーちゃんだと思ったモモンガさんは、配達に行きますが…。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
森の配達屋さんのモモンガさんのところへ、配達仲間のゴイサギさんが、お届け先を書いた葉っぱが虫食いでわからなくなってしまった荷物を持ってやってきます。
間違って配達された荷物から素敵な出会いにつながるお話です。
荷物に隠れて自分を配達してもらおうとするねずみのミーちゃんが、とっても可愛らしいです。
お話の続きがわかる裏表紙の絵も見逃せません!
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子2歳)
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