
修学旅行で広島平和記念資料館を訪れた5人。それぞれに悩みを抱え、戦争とは遠い世界で暮らす14歳の胸の内は……。 登場人物に共感を覚えながら、物語に登場する被爆資料などを通して平和について深く考えていく作品です。
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先ずは、「渡し事」と「私事」かけたタイトルの「ワタシゴト」に脱帽です。
広島平和記念資料館を修学旅行で訪れる現代の中学生と、資料館に展示されている原爆遺品が、今風に出会い、中学生の心に刻まれて行きます。
弁当箱、ワンピース、くつは、アーサー・ビナードの「さがしています」の写真で鮮明に記憶されているので、この本の物語の中で、はっきりと繋がりました。
14歳の若者に、広島原爆の記憶が受け継がれていく、良い本だと思います。
できれば、題材になっている物たちも、しっかりと対面してもらいたいですね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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