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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
世界中のさまざまな家の中とそこでくらす人々を紹介するシリーズ。 世界各地を定住しながら旅する作者ならではの目線で解説。 第3巻では、ロシアの極寒地の村の玄関やミャンマーの高床式リビングなどを紹介。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
およそ40か国(地域)の、特徴的な玄関、庭、建物の外観などを取材して簡潔に紹介してくれる写真絵本。それぞれの地域が、地図で表示され、位置も一緒に覚えられる。
その地域の気候(熱い、寒い、日差しなど)や、治安、近所付き合いの密度など、自宅の中と外の世界との関係が端的に表れていそうな「玄関」。中には玄関という空間がない地域もあり、扉を開けると直接居間という構造の家もある。
極寒・灼熱の地域で、扉が二重になったり、熱帯では風通しがよいように工夫されている一方、治安の悪い地域では防犯の為に家の門から玄関まで距離があり、さらに扉が二重になっていたり、鍵がいくつもあったり、魔よけを置いたりする。
玄関の前が一番過ごしやすい場所で、そこに近所の人や家族が集っておしゃべりしたりして過ごす場所もある。
その地域での人との距離感や自然との付き合い方、社会情勢や歴史などが想像されて面白い。
本書で紹介したものがその国のすべてではないので、同じ国の中でも別の形も当然あるだろう。本書によって、いろんな人々の暮らしに思いをはせ、将来、実際に現地を訪れたりするきっかけになったら素敵だ。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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