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「おいしいスープ いただきまーす」 あかちゃんとぬいぐるみの動物たちが、ならんでスープをのみはじめます。 みんなエプロンやナプキンを首にして、おててにスプーンをもって。 でもね・・・ 「あっ ねずみさんが こぼした おなかに こぼした」
そこで、あかちゃんがねずみさんのエプロンをふきます。 「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」 次にうさぎさんが、そしてくまさんもこぼして・・・。
動物たちのおててやあんよをふいてあげるあかちゃんの姿格好がけなげでかわいい! ふいてもらうぬいぐるみたちの表情もまた愛らしい。 最後はおくちをおかあさんにふいてもらうあかちゃん。 おいしくてからっぽになったお皿とともに、幸せな余韻がのこります。
おすすめは0歳、1歳から。 「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」といいながら、読んでいる子の手や足、おなかをさわってあげるとうれしそうです。我が家では「くすぐったい くすぐったい」のところでこちょこちょ足をくすぐるのがお決まりのコミュニケーションでした。 ふだんの「こぼして、ふく」日常も、絵本のように「きゅっ きゅっ きゅっ」といいながらふいてあげると、親子のとくべつな時間になっちゃうんですから、不思議。 林明子さんのロングセラーシリーズ「くつくつあるけのほん」の1冊です。 このシリーズ、どれもとってもおすすめなのでぜひ読み比べてみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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あかちゃんがぬいぐるみの動物たちと一緒にスープをのみはじめ、うさぎがこぼし、くまがこぼし……。楽しい表情があかちゃんの心をとらえる絵本です。
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【金柿パパ】 赤ちゃん向け絵本の定番。 この作品では、赤ちゃんが、ねずみ・くま・うさぎのぬいぐるみといっしょにスープを食べる。そしてぬいぐるみがこぼしたスープを、「ふいてあげるね、きゅっきゅっきゅっ」と拭いてあげるのだ。 これまですべて受身であった赤ちゃんが、他者に対して世話を焼き始めるのはおおいなる進歩だ。また、口や顔を拭かれるのをいやがっていた子どもが、「ふいてあげるね、きゅっきゅっきゅっ」と言われるとニコニコしながら拭かれるようになるから不思議だ。 パパとしては「きゅっきゅっきゅっ」という掛け声を使って、より楽しく子どもの世話をすることができて、大変ありがたいのである。

1歳8カ月の娘。口を拭くのが、「いやぁー。」と言い、素直には、拭かせてくれませんでした。
しかし、この絵本を読んでからは、「汚れたから、拭いてきれいにする」と言う意味がわかったようで、食後、「きゅっきゅっして」と言うと、自ら拭き、こちらが拭いても嫌がりません。
その上、6か月の弟が母乳を少し吐いたりすると、自ら、ティッシュを持って、弟の口を拭いてやっています。
こちらが、ずっと「汚れたから拭くのよ」と説明しながら、やっていましたが、なかなかわからなかったようで、このように絵本で見て、理解し、受け入れるようになりました。助かりました。早いうちに読んでおけばよかったと思いました。 (ゆうゆうはるちゃんさん 30代・ママ 女の子1歳、男の子0歳)
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