
「石の卵」という題名から、どんなことを想像しますか? 卵形の石? それとも、石が生まれてくる卵? 「石の卵」は、外から見ただけではただの丸い石のようですが、ふたつに割ってみると、中からびっくりするぐらい美しい色と模様があらわれます。これを見た人びとはドラゴンや雷を連想し、「ドラゴンエッグ」「サンダーエッグ」と名づけました。人の手によってではなく、自然によって作られた神秘的で美しい作品をお楽しみください。

ドラゴンの卵と呼ばれている鉱物について解説した科学絵本。
2010年刊行。
著者は本の装丁をするデザイナーが本業。遺跡の写真や意思のコレクションも紹介している素敵な方。
土の中に長年埋もれていた古代の生物の卵の化石のよう。
割ってみるまで、中の構造がどうなっているかわからないところも、不思議な魅力がある。
実際には、複数の鉱物が集まった石だ。割った時の模様が素敵で、集めている人もたくさんあるという。
コレクター心、冒険心をくすぐられる魅力的な鉱物である。
本書は大型本で、豪華な写真がたっぷり見られる。
大きく引き伸ばしてあるので、不思議な石の中身が見られてゴキゲンだ。
地球上にはまだまだ不思議な、楽しいものがたくさんあるとわかって、ワクワクする。
いつか実際にこういう石を探しに行きたい。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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