
ひとりぼっちのリンが見つけた七色に輝く種。 庭に埋めると、種は翌日に小さな芽を出し、ひと月もするととなりの村からでも見える大木になりました。 木は七色の花を咲かせ、リンの村には、花を見ようとたくさんの人が集まりました。 村の人びとは、お金儲けのことばかりを考えるようになりました。 わたしが拾ったのは、不幸の種だったなんて・・・ 欲をかいた大金持ちに訪れた結末とは!?
「豊かさ」とは何か? 100タイトルを超える児童文学作品が国内外で広く読まれている著者が、あなたの未来へ贈る絵本。

含みのあるお話です。
リンが育てた木は素晴らしい木ではあったけれど、人々に怠惰と不幸をもたらしました。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
生活の歯車が狂うというのはこう言うことなのでしょうか?
お話は様々なことを考えさせる内容ですが、メルヘン仕立てになっているところが弱味かも知れません。
大金持ちはどうなったのでしょうか。
大金持ちの所有地となった土地を、人々はどうして再び耕すことが出来たのでしょうか?
現実では、一度失ったものはたやすく元には戻らないことを、忘れてはなりません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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