2012.04.05
第4回 仕事場拝見、そして先生の広報活動
3月上旬。最後の大仕事、カバーの絵を描いているこうたくさんを突撃です。体力も、そろそろ限界に近づいている頃。さて、どんなことになっているでしょうか。ふふふ。楽しみです。
が、意外にも、いつもと変わらない様子で出迎えてくださったこうたくさん。昼間だというのに薄暗い部屋の中、机の上だけが、煌々とライトに照らされております。
外界とは完全に遮断されたような環境。聞いてみると、お昼前に起床し、机の前に。その後翌朝6時頃に寝るまで、ほとんど出かけることもなく、描き続けているそうです。
こうたくさんも体型が気になる30代男子ですから、普段はジョギングに行くこともあるそうですが、本格的に絵を描き始めると、それもお休み。なぜならば、運動すると、テンションが変わってしまうから。
一冊の本を作る間は、一定のテンションでいないと色使いなどに変化が出てしまう。だから、運動もしないし、遊びにもいかないというのです。えーーーー!
「絵本を描き始めると、一冊につきほぼ一ヶ月はその状態。こんな生活、やばくない?と思いながらもう5年……」
友達からのお誘いを断り続けていたら、友達が減ったそうです。ほんと、身を削っています。涙なくして聞けない話です。お友達のみなさん、断られてもめげずに、タイミングが合うまで誘ってあげてください!!
そしてカバーを完成させた翌日、こうたくさんの姿は、杉並区の高井戸図書館にありました。読み聞かせ会です。
利発そうな子どもたちに迎えられ、『給食番長』の博多弁バージョンなど、絵本2冊の読み聞かせと、会場のリクエストにこたえながらのライブペインティングを披露。前夜ほぼ寝ていないとは思えない元気さでサービス精神を発揮しています。
そして、新作をちょっと公開。子どもたちの生の反応を見ることができて、いろいろ参考になります。
お、なかなかウケているようですよ。いいんじゃないでしょうか、いいんじゃないでしょうか♪
こういった地道な活動も、大事ですよね。
(長崎出版 中嶋)