デビュー作「給食番長」では、そのインパクトある画風とともに、学校、給食、博多弁・・・と様々な方向から話題にのぼり、すっかり人気絵本の仲間入り。そして「わんぱく小学校」シリーズと銘打ち、その第2弾がこちら「飼育係長」。飼育係と聞いて、ノスタルジーを感じてしまう方も少なくないはず。 今回の主役は、そんな飼育係のまさおくんです。(実は「給食番長」の表紙にもちょこっと顔を出しています。) 学校の遠足で訪れた動物園。そこで出会った1匹の動物を巡って、またまた「番長」のクラスの子ども達が大波乱を巻き起こします。 とにかく表情豊かな子ども達や、独特な存在感を放つ動物達(特に、悩み抜いて選ばれた主役の動物のその迫力!)に目を奪われがちですが、伝わってくるメッセージはシンプルで熱いもの。 「生き物と向き合う」。思いやる心、とはどんな事か考えさせられます。このバランス感覚も人気の秘密なのではないでしょうか。 今回は、制作の段階から声に出して読む事を想定していた、というだけあって生き生きした会話で進むストーリーはお話会にも持ってこい。勿論今回も、博多弁バイリンガル絵本です。 作者的には、一押しポイントは、画面の隅々に出てくる不思議な生き物達だそうですよ。 またまた話題の予感!?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
動物園への遠足からの帰り道、飼育係のまさおのリュックサックからしましまの子ブタが飛び出しました。「かわいいから飼おうよ! 」こっそり飼い始めたまさおたちですが、子ブタはあっという間に大きくなって大変なことに…。食育から、あいさつ、お掃除、生きものへの思いやり、時間厳守の大切さまで、笑って泣いて、楽しく学べる小学校絵本の決定版給食番長シリーズ! 大好評の博多弁バイリンガル絵本です。
まずは絵に興味をかきたてられ、読むとまたまたおもしろくて。こんな感じの本で楽しく読みました。
子供たちって恐いもの見たさで少し不気味なもの好きですよね。
絵はそんな感じです。
今回、わんぱく小学校のみんなは動物園へ。
一年生なので騒がしいはずですが、それよりもどうぶつたちの方がまさっていてこどもたちの方がタジタジです。
そんな騒がしく楽しいどうぶつえんへのえんそくが終わり、帰る途中、まさおのリュックに何かが…。
動物園からついてきちゃったようで、かえさないといけないのに、分かってはいるけど、かわいいという気持ちが勝ってしまい、内緒で学校で飼うことに…。
それからというもの子供たちはたいへんかわいがるのですがその育て方が…。
かわいがりすぎたのです。えさをやりすぎて、いつのまにか、まるでみたことのないような怪物に…。
毎日、えさをあげて、見ているまさおくんにはこの変化が分からなかったみたいです。
この本には動物を育てるには食べ物、世話や掃除、そして遊ばせることも大事だと書いてありました。
私もいつもいっしょにいるので分からないかもしれません。
わが子にも過保護になりがちになっていないか振り返っていました。
まもってばかりだと弱い人間に、もっと自分のことは自分でさせるようにしたいと思います。 そうでないと子供の方も親に頼ってばかりになってしまい、いざという時に自分で決断できない人間になってしまいそうです。
絵本には深いメッセージが込められていますね。 (さるボンボンさん 30代・ママ 女の子6歳)
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