ごんごーるは、よいくすり よいくすりー ぬればぬるほどー びょうきもけがもー すぐなおーるー・・・?
「ごんごーる」は塗り薬の万能薬! 声を高らかにそう歌うのは、カッパの伝助です。 伝助は、立派なお医者さんになって、 故郷のおこん川に里帰り。 ところが大変。 日照り続きで故郷の川がなくなり、水たまりだけになっています。 カッパの仲間たちが、懸命にかめさんやこいさん、川の住人たちに残った水をかけていますが、みんな干上がって死にそうです。きっと雨の使いの竜神さまになにかあったに違いありません。 そう思った伝助は、カッパの秘薬ごんごーるをかついで竜神さまのいるひょうたん池に颯爽と向かうのですが・・・。
カッパの塗り薬? 「河童の妙薬」と言う言葉が残っているほど日本各地には河童の薬にまつわる面白い伝説が数多く残っていますが、絵本の中の伝助も、ごんごーるという塗り薬を使って大活躍をします。竜神様の病気にはみんなも心あたりがあるはず。きっと、絵本を読んだあとは歯みがきをすすんでしてくれるようになるかもしれませんね。
みどころは、なんといっても、絵本作家そして型染版画家の顔をもつ関屋敏隆さんの豪快な切り絵!絵本の見開き全面に元気よく飛び出すカッパたちや大きな竜神さまにびっくり。物語をすすめるにつれ、横から縦へ大胆な構図で迫力のあるおはなしが展開していきます。
生き生きとした切り絵に込められた生命力みなぎる絵が魅力的な作品です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
だれもが心うばわれる、このダイナミックな絵を見てください! 水のめぐみを感じられる! 思いっきり水あそびした気持ちになれる! 爽快な絵本です。
●あらすじ かっぱのお医者さんの伝助は、ふるさとの川にかえってきてびっくり。 ひからびて、ほとんど水がなかったのです。 雨をふらせてくれる竜神さまになにかあったのかな… しんぱいになって会いにいくと、竜神さまはなみだをぽろぽろ。 「でんしゅけよ、わひは、歯がひたくて、ひたくて…」 さっそく伝助は、かっぱ秘伝のくすり「ごんごーる」をぬってあげました。 すると竜神さまはたちまち元気になって… さあ、雨がふりますよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
まずは、絵の凝縮感に圧倒されました。
お話も、絵にはめ込まれた文字と活字とで、キシキシしています。
遠目を引く絵本ですが、どうでしょう。
虫歯の話だけに、食いつきに微妙な期待感を持ちました。
読み聞かせ挑戦したいと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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