図書館というところは、「決まりを守れば」誰でも入れるところです。 例えそれがライオンでも。
……そんなことってあるの? でもある日、その図書館に大きなライオンがやって来たのです。
決まりをとっても重視する図書館長のメリウェザーさんですが、決まりさえ守れば誰でも分け隔てなく受け入れてくれます。だからライオンは彼女のもとで、色々なお手伝いをするようになるのです。図書館に来る人も最初は怖がっていたのですが、だんだんとライオンに会いにやってくるようになります。何しろお行儀がよくて、とても気が利きますからね。こんなに大きくて優雅なライオンが、静かに本を読む子どもたちと一緒に過ごしている姿、なんていう光景でしょう、うっとり見とれてしまいます。ところが、そう思わない頭のちょっとかたい人もいるようで…!?
図書館にライオン。突拍子もないようでしっくりくる組み合わせの秘密は、入り口にある銅像にあるのでしょうね。もしかしたら、こんな風に実際にライオンに会いに来ている子どもたちもいるのかもしれません。図書館が、誰もが居心地よく、誰もがワクワクする場所になるのだとしたら、私たちの図書館にも来てもらいたな、でもやっぱり怖いかな。
本が好きでたまらない子に、ライオンにとても憧れている子に。図書館が大好きな大人にも。世界中で人気のこの絵本がおすすめです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
いつも静かな図書館にライオンが現れ、みんな大あわて。でもお行儀のいいライオンは、すぐにみんなと仲良しに。ところがある日…。深い感動を呼び世界中で話題の絵本。
小学生初めての夏休み!読書感想文に挑戦しようと本を探していましたが
やさしい気持ちを親子で味わいたくて、この本に決定。
絵を見ているだけでも 心が癒され、穏やかな気持ちになれます。
息子に読み聞かせながら、ライオンやメリウェザーさんたちに言いたいこと、自分が思ったことなどを付箋に簡単にメモしてページに貼り付けていきました。息子が、こちらが思っている以上にいろいろ考えたり、思いを巡らせたりしながら、本を楽しんでいることが分かりました。
この本を選んで、大正解。
としょかんを出て行くライオンの後ろ姿には、胸があつくなるおもいがします。よみおわった後の息子の言葉。「きまりはまもるもの。でもいのちときまりは、いのちをまもるほうがたいせつ」 (こうせいママさん 40代・ママ 男の子6歳)
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