気分転換や運動にもなるお散歩。でも、車や動物、お友だちなど、パッと目に入ったものにつられて子どもが道路に飛び出してしまうことが、よく起こります。「危ないから飛び出したらダメだよ」と声をかけても、「何が」危ないのか、飛び出したら「どうなる」のか、子どもにはうまく理解ができないことも多いよう。
そんな時こそ、絵本の出番! 『おさんぽのおやくそくだもの』では、りんごくんとあおりんごちゃんと一緒に公園に行くおはなしの中で、自転車や車の危険性と、信号の見方や横断歩道の渡り方が学べてしまうのです。
「あ! くるまが きたよ」
好奇心いっぱいのりんごくんは、道路を走ってくる車に興味しんしん。このままだと、ぶつかってしまいそう! するとあおりんごちゃんが、さりげなくりんごくんを守るのです。
「てを つないで とまろうね」
こんな風に「こんなときはどうしたらいいのかな?」と、子ども自身にも考えてもらいながらおはなしが進んでいくので、しっかりと交通ルールが身につくでしょう。
赤信号で止まって、青信号で手を挙げて無事に渡ったりんごくんとあおりんごちゃん。ところが、道路の向こうを歩くお友だちを見つけたりんごくんは、車が来ているのにパッと道路に飛び出してしまい……!
思わぬハプニングに、子どもたちもドキッとするはず。そのドキッとした体験が、おさんぽのおやくそくを守る大切さをしっかりと子どもたちの心に刻んでくれるのです。
子どもは大きくなると、自然と親の手を離れて走り出していってしまうもの。手をつないで一緒にお散歩してくれるうちから、絵本と実際のお散歩を通して、交通安全について教えてあげたいですね。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
りんごくんとあおりんごちゃんが、くだもの公園までおさんぽします。「じてんしゃが きたよ」「はしっこに いくと ぶつからないよ」「くるまが きたよ」「てをつなごうね」「あかはとまれ あおになったらわたろうね」……かわいいくだものたちが、交通ルールを優しく伝えます。子どものおさんぽには、心配がつきもの。幼児クラスからでも読める、待望の交通安全絵本です。
好奇心いっぱいの小さな子どもとのお散歩は、ハラハラしたり、ドキドキしたり。かわいいくだものたちが「手をつなごうね」「飛び出さないでね」といった、交通安全のルールを小さなお子さんにやさしく伝えてくれる絵本です。子どもの交通事故のニュースを観るたび、いつも胸を痛めるのですが、幼い頃から絵本を通じて、子ども自身が気を付けるべきことが伝わるのは素晴らしいです。事故回避の一助になると思います。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子5歳)
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