ある日、こおろぎが庭をさんぽしていました。こおろぎは思います。「ひとりぼっちじゃつまんないなぁ。」 そこで歩いていくとひよこがいたので「こんにちは。」ところが機嫌の悪いひよこは小さなこおろぎを見ると「けらいになれ!」 二人で歩いていくと今度は猫がいて、ひよこが声をかけるとやっぱり機嫌が悪い・・・。 最後に出会ったたろうの「けらいなんて、ぼくいやだ!」の一言でみんなが気が付きます。「けらいなんていやだ、ともだちになろう。」 友だちの作り方って、意外とよくわからないまま大きくなってしまう人も多かったりして。この本が教えてくれるちょっとした事、「あいさつをしてみる」「いやなことははっきり言う」「小さな者、弱い者にいばらない」成る程これだけでもスムーズに友だちが作れそうな気がしてきます。こんなに簡単で楽しくなれる事は小さい頃から知っていた方がいいに決まってます!家来になる・・・と言う場面にちょっと悲しくなってしまう子も多いかもしれないけどだからこそ友だちになれた最後の場面の楽しさが伝わるんだと思います。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
友だちが欲しいコオロギは、散歩の途中で会った機嫌の悪いヒヨコの家来にされてしまいます。ヒヨコの家来になってついていくと、ヒヨコはネコの家来に、ネコはイヌの家来に次々とされてしまいます。しまいに4匹はたろうと出会いますが、たろうは「けらいなんて、ぼくいやだ! 」ときっぱりお断り。するとみんなも口ぐちに「けらいなんてぼくもいや! 」と続きます。そこで、みんなは仲良しの友だちになって庭を散歩しました。
息子の週末の読書の宿題にと借りました。
小学校でもなかなか自分の意思表示を出来ない息子
「分からない」「出来ない」「いやだ」ってちゃんと言っていいんだよ
お友達にももちろん先生にもだよ。
ちゃんと伝わったかな?
幼稚園に勤務されていたという作者のむらやまけいこさん
こんな風景は昔からあったんでしょうか?
それとも教育者としての願いかな?
後機嫌が悪いからって自分のいいなりにしょうとする理不尽さ
ちょっと自分とも重なって息子達にごめんねって思いました。
他のシリーズも読んでみようと思います。 (まさらいママさん 40代・ママ 男の子12歳、男の子6歳)
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