数ある日本の昔話からセレクトした物語を、現在活躍中の一流の作家・画家の手で新たにとらえなおしました。新世紀を担う子どもたちにとっても日本に古くから語り継がれている物語は、読み聞かせに最適です。入れたものがなんでも増える、不思議な壷。その中にやんすけが飛び込んだからさあ大変!飛び回るやんすけ達を、躍動感あふれるタッチで描きます。 【著者プロフィール】 梶山 俊夫 1935年東京都生まれ。抽象画から出発し、1962年、シェル美術賞を受賞。ヨーロッパ各地を彷徨後、帰国。全国の国分寺跡や奈良時代廃寺跡を歩く。1967年より絵本を出版。「かぜのおまつり」「わらべうた」でチェコ世界絵本原画ビエンナーレ「金のリンゴ賞」受賞など受賞多数。「いちにちにへんとうるバス」(講談社出版文化賞受賞)「あほろくの川だいこ」(小学館絵画賞受賞)「島ひきおに」「たごたごころころ」など著書多数。
なんでも増やしてしまう魔法のつぼ。
この発想からいろいろな想像がわいてきてとても楽しいお話です。
きこりのごんさんが助けたキツネにもらった魔法のつぼ。
入れたものがたくさんになって出てくるというつぼです。
ごんさんがおにぎりを入れると、食べきれないほどおにぎりは増えました。
そのおにぎりを食べるために、こどものやんすけがつぼに飛びこんで自分をふや
しました。
出てくるのはみんなやんすけ。
同じ人間がいっぱいいるのでちょっと不気味ですが、このお話は明るいのです。
お母さんがつぼを壊してしまいます。
でも、やんすけとやんすけと…は前向きです。
読んでいて気持ちが良いお話でした。
このお話は日本の昔話からきているそうです。
中国の昔話にも同じようなお話があって、つぼからお父さんが100人も出てきます。
お父さんが100人いたらかなり怖い。
『ひゃくにんのおとうさん』と読み比べてみると、楽しさも倍増すると思います。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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