
果物ひとりでゴシゴシ。ちゃんと洗ってきれいになったら、そのあとはきっといいことまってるよ。
フルート、いっぱい練習しているね。何度もくりかえしたら、きっといいことまってるよ。どんなことかな?
たとえば……大好きなおかあさんが喜んでくれたり、誰かのにこにこ笑顔が見られたり。おそうじ、おてつだい、みんなで力を合わせて遊んだり、好きなものを描いてみるのも楽しいよね。
もし、さみしい気持ちになった時には、なにをされると嬉しいかな。
ページをめくると登場するのは、柔らかいタッチで描かれた、愛くるしい表情の動物たち。こちらをじっと見つめる瞳を見ながら「なにが好きかな?」「どんなことで喜ぶのかな?」「どんな時が楽しいのかな?」と想像してみれば、優しい気持ちがあふれてきて、心もあたたかくなってくるのです。
『もうじきたべられるぼく』で大きな話題となった絵本作家はせがわゆうじさんによる、“きみのまわりにはみんながいるよ”がギュッと詰まった絵本。だれかを思い、だれかに思われる。こんな世界が続きますように……。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

やわらかいタッチで愛くるしい動物たちが、子どももおとなもやさしく迎えてくれる贈りもの絵本です。 「なにが好き?」「なにをしたい?」「なにで喜んでくれる?」「なにをされると嬉しい?」……などと想像しながらページをめくると、心があたたかくなることでしょう。 “きみのまわりにはみんながいるよ”がギュッと詰まったプレゼントしたくなる1冊です。

他者と関わることの素晴らしさ、喜びが伝わってくるお話だったと思います。幼稚園の入園前など、母子分離が難しいときに「お友だちと過ごすって素敵だね」と話しながらお子さんと読むと良いかもしれません。絵もかわいらしく、読んでいて優しい気持ちになりました。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
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