お願いすると、なんでもほしいものを出してくれる自動販売機。子どもはもちろん、大人だってあこがれてしまうそんな夢の機械を、たぬきのぽんたは段ボールで作ります。 箱の後ろに隠れているぽんたは、お金代わりの葉っぱと引き換えに、 「おうさまの かんむりが ほしいぞ。」 といういばりんぼのライオンくんには立派なかんむりを、 「わたしたちに おそろいの くびかざりを ちょうだいな。」 とお願いするきつねの女の子たちにはきれいなくびかざりを、「ぽぽんの ぽぽんで すぽぽんの ぽん!」と出してあげます。なぜってぽんたは葉っぱをいろんなものに変えるのが得意中の得意なんです。ほしかったものを手に入れておおよろこびの森の仲間の顔を見て、ぽんたもにんまりしています。
街で見かける自動販売機は、ピカピカしていてボタンがいっぱいついていて、おまけにお金を入れてボタンを押すと、中から飲み物が出てくるーー。子どもたちにとっては、なんとも魅力的な機械のようです。ただでさえふだんから気になっているのに、この本では、そこから次々にいろんな品物が飛び出してくるのですから、子どもたちはすっかり心を奪われてしまいます。 自分だったら何を出してほしいかな、お父さんは? お母さんは? と、お話を膨らませてみてください。
さらに、歯が痛いさるくんやお友だちがほしいというたぬきの女の子の、葉っぱの姿を変えるだけでは解決できないお願いに、ぽんたはどうやって対応するのでしょうか。知恵をしぼる心優しいぽんたの姿にほっこり。その解決策にも納得です。
(三木文 絵本ナビライター)
たぬきのぽんたが自動販売機を作りました。 品物はぽんたが葉っぱを変えて出します。 たぬきの女の子の注文はお友達!?困ったぽんたは…。
なんとなくノスタルジックな絵だし、内容的にも2歳児でも喜んで見ていました。いくら小さくても、子どもっていろいろなことを考えつくんです。遊びの中で「〜ごっこ」が得意で大好きで、このお話から発展していったことがありました。
ポンタくんじゃなくて、実は、自動販売機に住んでいたのはさみしがりやのおばけでした!おばけは怖くないんだよ。最後にみんなでいつも楽しんでいる「セッセッセ〜のよいよいよい」して仲良しになって、自動販売機はおうちになるんだよ。
という、オリジナル?な話になって、劇遊びとして発表会で楽しくいつもの感じで発表できた事を思い出して、にんまり。
皆さんは、どんなイメージを持つのでしょうか。お薦めです♪ (しいら☆さん 40代・ママ 男の子14歳)
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