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唐招提寺の金堂を四人の「すみ鬼」が守っている。そのうちの一人の顔だけが違っている。それはなぜか? 今から300年前、時は元禄時代、大工見習いの少年ヤスが、その「すみ鬼」と出会うことから物語が動きだす。
作者が唐招提寺・金堂を見たとき、その屋根の4角を支えている「すみ鬼」の姿に轢かれたそうです。
しかも、そのうちの一体だけ、他の鬼たちとは表情が違う。これは、創作意欲が咲きそうです。
時代物ですが、決して古臭くなく、大陸から来た鬼と日本の化け物たちとの力比べのシーンは面白かったです。
そして、この「すみ鬼」の性格がとてもさわやかでいいんですよ〜。仁義に熱い「すみ鬼」カッコ良かったです。
小学校の高学年くらいから、中学生・高校生くらいのお子さんたちにお薦めします。
そして、もし唐招提寺に行くことがあったら、この「すみ鬼」を見てきたいです! (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳)
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