10歳のバスチアンは本を読んでいた――ファンタージエン国は、正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない……。映画化された大長編ファンタジー。
最近、中学生の上の子が世界の名作を読んでくれるようになってきたので、自分が大好きなこの本を薦めてみました。
今回はただ薦めるだけではなくて、二人の子どもたちがいるところで、時間を取って、一章づつくらい読み語ってみました。
学生時代大好きだった本を、大人になって改めて声に出して読んでみるのは、なかなか素敵な試しみでした。
この物語は、主人公バスチアンの現実の世界と、バスチアンの読んでいる「はてしない物語(ファンタジア)」の世界とがだんだん重なり合っていきます。
その表現力が、ミヒャエル・エンデの腕の素晴らしいところというか、さすが!超一流のファンタジー作家。
いつの間にか、読み手の私たち自身も、バスチアンと同じような体験をしている気分になれるんですよ〜。
我が家の子どもたちには大好評でした。
お時間のある方、興味のある方、ぜひお子さんと一緒に読んでみてくださいね。
そこで、ひとつお願い。「はてしない物語」は岩波から文庫化されていますが、バスチアンとのふしぎな世界をよりリアルに感じたい方は、ぜひ、岩波書店の大きい書籍の方で読んでみてください。
こちらはバスチアンが読んでいる「はてしない物語」を具体化したような装飾になっていて、ページを一枚めくるごとにどんどん物語に引き込まれていけるよう意識して作られています。
漢字にはふり仮名も降ってあるので、物語の一人読みになれているお子さんなら、小学校の中学年くらいからでも、十分楽しめると思います。
ナビの中で「はてしない物語」やミヒャエル・エンデのブームが起きてくれると嬉しいな。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子13歳、女の子8歳)
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