ご存じバーバパパシリーズ第二弾、およめさんを探して家族を得たバーバパパが、今回探すのはマイホーム! いままで住んでいた家は、バーバパパファミリーがみんなで住むにはせますぎたようです。 友人フランソワの紹介で、古いけれどすてきな家を見つけたバーバパパ。みんなで家を直し、がらくた市場で家具をそろえ、わくわくの新生活がはじまったのですが、そこにおおきな団地が建つことになってしまい─。
見どころはなんといっても、見開きいっぱいに広がるあたらしいバーバパパハウスの断面図! おしゃれなバーバベルの部屋には自画像。 星が好きなバーバピカリの部屋にはいろいろな実験器具と天体望遠鏡。 おや、芸術肌のバーバモジャの部屋には、バーバベルの似顔絵や彫刻が─。バーバベルの部屋の絵は、バーバモジャが描いてくれたんですね。
それぞれの個性にあった部屋がとてもにぎやかなあたらしい家は、その独特な形のためにどこか秘密基地のような雰囲気をもっていて、自分だったらどんな部屋にするだろうと子どものころにわくわくしたのが、今も鮮明に思い出されます。 いつまでも読み継いでいきたい、愛すべきバーバパパシリーズのなかでも特におすすめの一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
バーバパパ一家がすてきな家を見つけます
バーバパパとバーバママが結婚して、7人の子どもたちができました。みんなで暮らせる新しい家をさがしますが、なかなか見つかりません。
著者紹介 【アネット・チゾン/タラス・テイラー】 いまでは世界じゅうのにんきものになったバーバパパの生みの親、チゾンさんとテイラーさんをご紹介します。おくさんのアネット・チゾンさんは、1942年のパリ生まれで、もともとは、すぐれた建築設計士。ご主人のタラス・テイラーさんは、1933年、アメリカのサンフランシスコ生まれで、生物学や数学の先生でした。2人は、ある日、ぐうぜん、パリの喫茶店でとなりどうしになり、いたずらがきを交換しているうちに、ゆかいなバーバパパが誕生したのでした。〈バーバパパ〉という名まえは、みなさんも大すきな、あの〈わたあめ〉から思いついた名だそうです。 【山下明生】 1937年東京生まれ。瀬戸内海の能美島で少年時代をすごす。京都大学仏文科卒業。『かいぞくオネション』(偕成社)『うみのしろうま』(理論社)『サメのサメザメ』(講談社)などのすぐれた創作児童文学をつぎつぎと発表。1992年『カモメの家』で第30回野間児童文芸賞受賞。また『すきですゴリラ』(あかね書房)ほか翻訳作品も多数。
もともと私が保育園の時に読んでいた絵本です。
家をなくしたバーバパパが最後に素敵な家を自分たちで作ります。
もちろん作る時も、バーバパパたちが変身して工事をしてしまいます。
そして家が完成して、子供たちがそれぞれ部屋を持つんですが、その部屋がそれぞれの個性を表していて素敵なんです。
音楽、化学、美術、体育とそれぞれの趣味を思う存分発揮した部屋なんです。
「なんということでしょう」と思わず言いたくなります(笑)
子供の頃はそのページが大好きで、飽きもせず眺めていました。
大人な素敵な部屋のカタログを眺めるような感じですね。
息子が3才の時に読んであげましたが、やはり同じページが大好きで「この部屋がいい」と親子で言い合っています。 (ルルルの母さんさん 40代・ママ 男の子4歳)
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