いつもよりずっと冷える空。 ほら、降ってきた。
「ゆき ふわ ふわ ふわり」
どんどん降って、どんどん積もって、公園は一面真っ白の雪景色。 子どもたちも犬たちも大喜び。 雪を手の中に丸めたら、まっしろしろのまっしろちゃん! 可愛い雪玉がたくさん出来ていくよ、ふ ふ ふ。
たくさん積み上げて作った雪だるまも、にっこにこの太陽さんの光を浴びたら溶けていきます。
「じゅわじゅわ じゅわん」
歌人・東直子さんと画家・木内達郎さんが言葉と絵で季節の風景を印象的に描き出していく「きせつのおでかけえほん」シリーズ。お二人の感覚を通して、私たちはその季節の空気感を絵本の中で体感できるのです。
雪が降る日は特別な日。いつもと違う、真っ白で美しい世界。 触れば冷たくて、ふわふわで、しゅわんって溶けて。降りやんだ後の空気は澄み渡っていて…。 透き通るような色彩と、愛らしくて軽やかな言葉の表現で、直接手や体で触れる子どもたちの様々な感覚が伝わってきます。
「実際に触れたらどんな感じなんだろう? 早く雪が降らないかな」
素直にそう思わせてくれる一冊です。 さあ、雪がたくさん降った日は、外で存分に遊ばなきゃね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ふわふわ、ふふふ、しゅわん、じゅわじゅわ…。形を変えて、さまざまな表情をみせてくれる雪。 真っ白な美しい世界を体で感じ、おもいっきり雪あそびをしたくなる絵本です。
アメリカ・Society of Illustrators2009年書籍部門で銀賞を受賞した『あめ ぽぽぽ』、『ほわほわ さくら』に続く、 きせつのおでかけえほんシリーズ最新刊です。
ほっぺにゆきがついて溶けていく様子の音を「しゅわん」という音が好きです。
途中に何度か登場する「ふふふ」という言葉も
雪のやわらかさや雪の白さ、軽さも表現されているかに感じられます。
こんなにたくさんの雪で遊べたら楽しいだろうなと思いながら読み進めました。
雪だるまではなく「真っ白ちゃん」が一つ一つお顔がついていて可愛らしいです。
おひさまの光にあたると眠そうに溶けていくという感じが、まるで生きているみたいで面白い描写だと思いました。
小さな子でも楽しめます。
寒い冬に是非読むことをおすすめしたい一冊です。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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