村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。
昨年のお話会で、ブラックシアターにしてやりました。
ベースはこの本で、全文掲載の梶山俊夫(絵)の本も参考にしました。
メンバー全員であらためて読みこむと、子どものころには見えなかったことも見えたりするのが面白くて。
青鬼は友だち思いで、赤鬼のために旅に出て可哀そう。
それに対して赤鬼は・・・?
子どもの頃は、自分だけいい思いをしてちょっとずるいとか、まああまりいい印象じゃなかったかな?
でも、じっくり全文を読むと、赤鬼がどれだけ人間と友だちになりたかったかわかるんです。
「人間と友だちになれる!」そのうれしさに一芝居打ったのですよね。
青鬼のこともちゃんと気使っているし。
自分の夢だけしか見えなくなった、ちょっと猪突猛進タイプ?
決して悪くないやつと、すごくいいやつが離れ離れになるから哀しいのですね。
最初に読むならこの本でお話を知ってもらって、年齢が上がったらぜひ全文読んでもらいたいです。
ブラックシアターの光が、せつなく美しく、素敵な作品になりました。 (きらきら虫さん 40代・ママ 女の子16歳、男の子13歳)
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