大好きな「じいじ」が突然死んじゃった!死んだらどうなるの?ママに聞いたら「天国へ行くのよ。」パパに聞いたら「土になるんだ。」 なんかぴんと来ないな・・・。と、思っていたら夜になって死んじゃったはずのじいじが僕の部屋にいる。なんで?おばけ? 本によると「この世に忘れ物がある人はおばけになる」と書いてあるよ。じいじ、何か忘れている事があるんじゃないの?二人で一生懸命考えます。忘れていたのは・・・。
「死」がテーマになっているのになんともユニークで愛らしいお話なんです。特におばけになってしまった(!?)じいじの所在なさげな立ち姿が可愛い。こんな絵本なら小さな子供でも一緒に、何となく身近に「死」について考えたりできるかもしれません。大切なこともきちんと描かれてます。そして、私達大人は最後のシーンでじんわり込み上げてきてしまうのです。なんでも作者のK・F・オーカソンは映画の脚本家としても活躍しているとか。さすがです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おじいちゃんは、土にも天使にもならずに、なんと、おばけになっちゃった。いったいどうして? 心に沁みいるデンマークの傑作絵本。
寝る前に読み聞かせながら声を詰まらせてしまって、読むのに必死でした。
「身近な人の死を受け入れる」ということを、あたたかいストーリーで教えてくれる絵本でした。
「おばけ」と言っても決して怖く感じる内容ではありません。
突然死んでしまったじいじが忘れ物を探しに「おばけ」になってやってくるというお話です。
じいじと孫のエリックがたくさんの時間を過ごし、思い出を重ねて過ごしてきたことを物語る場面はとても感動的でした。
ウチの息子とじいじの様子が何度も頭に浮かんできて、本の中のエピソードと重なりました。
息子達のことをとても可愛がってくれているじいじ、いつの日かお別れが来るのかと思うと胸がつまります。
思い出をいっぱいいっぱい作って、大切な時間を過ごしていきたいと思いました。
「身近な人の死」をまだ知らない息子はこの本をどんなふうに捉えたのか解りませんが、最後まで真剣に聞いていました。
心のどこかに残っていればいいなと思います。
そしてその時が来たら、再び一緒に読みたいと思いました。 (カトリーヌみどりんさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子3歳)
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