よみきかせ日本昔話の3・4歳むけ夏の巻。観音様のお告げの通りつかんだ1本のわらからつぎつぎ交換して、ついには長者になるお話。
「最初に拾ったものをもって旅に出よ」。とても貧乏な男は、観音様の言葉どおり、わらしべを持って、旅にでた…。貧しい男がつかんだわらしべが幸せを呼ぶ楽しい昔話。もうひとつのおはなし「しおふきうす」も収録。
絵本が大好きなわが子。
そろそろ、日本の昔話を読んであげたいなと思っていたときに
絵本ナビさんで紹介されたのが、
この講談社の「よみきかせ日本昔話」シリーズでした。
年齢別になっているので、娘にぴったりの絵本を選んであげられそうです。
実は、娘はとっても恐がりで、やさしくて、さみしがり屋。
鬼の出てくる話は、読めません。
弱いものいじめをするお話も読めません。
お別れするお話も読めません。
だから、桃太郎、かぐやひめ、うらしまたろう、つるのおんがえしも、きっとだめです。
このシリーズは、そういう子がいることがわかっているかのように、
3.4歳からの絵本では、鬼も弱いものいじめもお別れもでてきません。
どれにしようか迷いましたが、
「わらしべちょうじゃ」は、自分が貧しいにもかかわらず、
困った人を助けるやさしい主人公が、幸せになるというお話。
ぜひ、娘に読んであげたいと思いました。
絵も、娘の大好きな「どうぶつサーカスはじまるよ」の作者の西村敏雄さんです。
届くとすぐに「よんで」というので、一緒に読むことにしました。
見ること、聞くことが、初めてで新鮮だったようです。
文章をよめば、
「わらしべって、なに?」
「かんのんさまって、なに?」
と、はじめから質問だらけ。
絵を見たら見たで、
くるまは牛車、来ている服も今とは違うので、
興味しんしん。
絵は西村さんが、当時のことをきちんと調べて絵にされたということなので、安心です。
娘が目を輝かせて絵本に見入ったり、質問したり、自分の考えをいったりする姿は、とっても可愛く、また成長を感じました。
あっという間に時間が過ぎて、気がついたら1時間ほどたっていました。
とても素敵な時間でした。
最後のページに、文を書かれた石崎洋司さんから「おうちの方へ」と題して、メッセージがありました。
とてもいい文章で、絵本への理解も深まりました。
ぜひ、また石崎さんの本を読みたいと思いました。
めいやおい、友人にもプレゼントしたいと思います。 (きのるみさん 30代・ママ )
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