ワニのライルシリーズ3冊目です。
ワニのライルがこの本ではお誕生日パーティーをしてもらった飼い主の息子のジョシュア君をねたんで、ふきげんになってしまうのです。
そして翌朝からはそんな自分の恥ずかしさでふさぎこんでしまいます。
今までの2冊からは想像出来なかった、ライルの「いつも陽気でおりこうさん」ではない一面に、親近感がわきました。
ライルがお話の中で生き生きしてきた気がします。
物語の途中、ふさぎこんだライルを見かねた飼い主のプリムさんは心配してライルをワニに詳しいお医者さんにみてもらうことにするのですが、手違いがあって人間を見るお医者さんに連絡を取ってしまいます。
そのお医者さんは人間の患者だとばかり思ってライルの今の顔色を聞きますが、プリムさんの奥さんは「ライルはみどりいろ」というのでびっくり。
その後、救急車に乗る時も、病院でも(どう見てもワニにしかみえないのに)ライルは人間だと思って扱われ、「奇病だ」とか「なんて大きな歯でしょう!」なんて驚かれます。
…そのくだりが子供達はおもしろかったようで大笑いしていました。