悲しみと苦しさで心の中がいっぱいになってしまいました。
救いをこのお話のどこに見いだせばよいのか・・・・。
よだかのさいご、
「その血の付いた大きなくちばしは、横に曲がってはいましたがたしかにすこし笑っておりました。」
よだかはとうとう、星になったのです。でも、あまりにも悲しすぎる。
羽虫や甲虫を捕って食べる自分を苦しいと思い、
鳥たちに容姿の悪さを笑われ、
鷹などには名前を変えろとまでいわれ
星達からもばかにされ・・・。
よだかの生きた意味を、そこにあってよいはずの命を
こどもたちはどう受け止めながらこの物語を聞くのだろう。
わたしには、よだかのかなしみや苦しみが辛すぎました。
こんな悲しいお話を書いた宮沢賢治さんは、生きることの奥深さを
お話にして今も、私たちに語りかけてくださっているようです。