日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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「したたるほどの緑におぼれそうだった。」 こんな書き出しで始まります。 最初から最後まで どのページにも 緑の絵の具がたくさん使われているのが印象的です。 お話の舞台は ほとんど手つかずの山の中。 ここに降りそそぐ光は みんな木々の葉に反射して落ちてきていることを 意識させられる感じでした。 そしておじいさんの 「山の中のものにはむだがない」という食物連鎖を教える言葉は 読み終える頃になると 「人の命についても無駄なものはないのだ」という 立松さんからのメッセージが込められているようにも感じました。 今は 息子と孫の区別もつかないおじいちゃんですが 息子や孫へとしっかり命をつなぎ イタチでする漁のやり方だって 夏が終わる頃にはきっと 静一へとしっかり受け継がれていると想像させられるラストでした。
投稿日:2008/11/15
現代に生きていても、自然は昔と変わらないことを教えてくれるような気がします。 静一の心が自然に溶け込んでいく姿が人々の命の原点を気付かされるようなそんな感覚を持ちます。 どんな命も尊い命、その命を輝かせて生きていくヒントとなる絵本です。
投稿日:2022/02/26
夏の間、おじいちゃんに預けられることになった少年、静一。 ここで静一はいのちについて大切なことを、このおじいちゃんから教えてもらうことになります。 イタチを使った漁をはじめるおじいちゃん。 その光景に最初はドキッとさせられますが、それはいのちを大切に使うことの教え。 一つの命が一つの命の源となり、それは繰り返され命の輪となる。 きっとこのイタチの姿を見てこそ、むやみに生き物の命を奪ったりすることの愚かさも分かるだろうし、何かを食べるときの「いただきます」の意味も分かるのではないかと感じました。 久しぶりに声を発した静一。 それは何かを感じ取った証でしょう。 孫を自分の息子と勘違いするおじいちゃんですが、長年繰り返されてきた技はしっかりと体が覚えています。 そして、いのちの大切さを教えることも。 もしかしたら本当の息子(静一の父)にも、昔何度も見せていたのかもしれません。 静一の父もきっとそれが分かっていて、静一を預けたのではないかと感じました。
投稿日:2009/03/26
私が小学生の頃に母が買ってきてくれた本です。 当時は圧倒的な絵の綺麗さだけに魅かれ、 本の内容はどちらかというとグロく感じて しまいました。 でも自分が年齢を重ねるに連れて、何度も読み返しては 命の尊さを感じさせられます。 まだうちの子供たちには早すぎるので、あと数年したら 読んであげようと思います。
投稿日:2008/12/06
表紙の緑色に引き込まれてこの絵本を選びました。御爺さんと孫の素敵な日々が丁寧な言葉で綴られているのにとても感動しました。びっくりするくらい簡単に自然に物語の中に入っていけたのでこの絵本の魅力がとても大きいことだと感動しました。御爺さんの生きざまを見た孫が御爺さんの事をとても尊敬のまなざしで見ている所が素晴しかったです。自然と共に生きる御爺さんの山の暮らしを通して主人公の心が色々な物を感じて吸収していくところが胸を打ちました。自然の中で心がどんどん解き放たれていくのに私もとてもリラックス出来ました。祖父と暮らす時間が主人公の人生にとってとても大きな意味を持つ体験になると思いました。
投稿日:2008/10/28
自分の子供と孫の区別がつかなくなったおじいちゃんと、不登校でひきこもりがちな孫のお話です。森の中で、静一は生き返っていくようです。いたちをさばく場面も、残酷さよりも、めぐりめぐる命のつながりを感じました。 私の祖母も若いころ、お姑さんに「うさぎ」のさばきかたを教えられたそうです。数十年前までは、どこの家庭でも肉をさばいていたそうです。 便利で簡単できれいなものを求めつづけて、私たちは人間が自然の一部であることを忘れてしまったことに気がつきました。 生命力のある森の様子が静かな文章でかかれています。読んでいくと、いつのまにか静一と同じ気持ちになってきます。 森の中の光や空気やにおいや音、たくさんの生命の存在を感じさせる、透明感のある絵がすてきです。
投稿日:2007/11/05
たまたま立ち寄った古本屋さんで、内容の確認もせずに 買って帰りました。体調を崩してて、家で安静にしてる時に 思い出し、読んでみました。 父親の海外出張で、山の祖父の元へ行くことになった 少年。普段は、物静かで余り話もしないのだとか。 途中、ハッとしてしまうシーンもありましたが その経験を通して、少年の心の中にもなにかが吹込んできて だんだんと生き生きとしていく様子がうかがえます。 いろんな「いのち」を感じることができた、 とてもすばらしいおはなしでした。 我が家の子どもたちには、まだ少し難しい内容かと 思いますが、もうすこし大きくなったら読んであげたいな〜 って思います。
投稿日:2007/02/26
ひきこもりの少年静一は、両親が海外へ出張に行くので、 山の祖父宅に預けられます。 着いて早々に見せられたのは、鶏小屋を荒らしたイタチ。 祖父は静一を森の川辺に連れて行き、 そのイタチを解体する様を見せるのです。 肉は川に流し、魚のえさにし、 イタチの皮は竹さおに縛り、水中を泳がせ、魚を網に追い出すのです。 静一の心に響いた光景は、長い間発しなかった声を取り戻します。 深い緑の画面と、生き物と対峙する世界。 立松和平さんの力強い文章と、伊勢英子さんの繊細な自然描写が深遠です。 「いのち」とタイトルにあるように、 なかなかの展開です。 正直イタチの場面は私にも衝撃的でした。 でも、その光景によって、静一の中に「いのち」が吹き込まれたのでしょうか。 自然と、生き物の姿は、なんて示唆に満ちているんでしょう。 我が子たちもそれとなく察したのでしょうか、 手に取ってはくれませんでしたが、 できれば読んでほしかったです。
投稿日:2006/08/30
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