関西テレビアナウンサー朗読会で、関純子アナウンサーが読んでおられたおはなし。
松谷みよ子さんの、落ち着いた美しい文章が心に染み渡るようでした。
それに呼応するような、遠藤てるよさんの絵も、いいです。
お日さまとお月さまの会話でお話は進みます。
どちらも、自分が見かけた、かわいらしい子ども達の様子を語り合うのです。
ある日、激しい怒りに震えて、お日さまが語った男の子の様子は・・・。
戦争で様変わりした山の中、生活の足しにとくず鉄集めをしていた
男の子。
それなのに、悲しい結末です。
黒い蝶は何を暗示しているのでしょうか。
もともと影絵劇団のために創作された、とのこと。
お日さま、お月さま、黒い蝶の造形が目に浮かびます。
戦争の醜さ、残酷さが迫ってきます。
松谷みよ子さんの、子ども達へのメッセージを感じました。
少し文章は長いですが、子ども達にも読んでほしいです。