琵琶湖の歴史について、地学的な知見も交えつつ、フィクションで物語る作品です。
「びわこさん」の名の通り、主人公は女性。
琵琶湖は、地元では、マザーレイクと呼ばれているので、納得です。
400万年前から存在する女性という造形が新鮮です。
それだけに、彼女と一緒にその世界を感じる感覚が素敵です。
海へのあこがれ、が大きな原動力というのも納得です。
地質学的に移動したということは、少し知っていましたが、
このように女性と一緒に時の流れを受け止めると、
その必然性が体感できたような気がします。
描かれている魚たちも、それぞれ大きな意味を持った容姿だそう。
それもまた、生きる姿。
小学校高学年くらいから、少し難しいかもしれませんが、感じてほしいです。