貧乏な青年が子どもにいじめられていた子だぬきを
助けます。子だぬきがととさんたぬきから恩返しを
しなければならないと言われて…。
ととさんたぬきが子だぬきに説明している場面の
絵が懐かしいようなほんわかした気持ちになりました。
山の風景の中で、一生懸命ととさんたぬきが
子だぬの目を見ながら説得しているところが、実に良いです。
子だぬきが化けたところが、可愛らしくて、微笑ましく
見ながら読んでいたら、息子が『小判ってなあに?』と
聞いて来ました。『昔のお金だよ。』と話したら
『お金だったのか〜。』と納得していました。
たぬきが手足を青年に見せているところも可愛らしくて
愛嬌たっぷりでした。
最後のととさんたぬきの行動にも注目です!
この絵本は、『狸の恩返し』のお話をもとに再話されたもの
だそうです。
てのひらむかしばなしはシリーズになっていて、へっこきあねさ
などが入っている全10冊セットとこだぬきのおんがえしも
入っている第2集の10冊セットがあるので、全部読んでみたく
なりますよ。てのひらサイズなので、3歳位の子から読むのに
丁度よいと思います。
私の大好きな作家さん長谷川摂子さんが全部文章を書かれたお話で
いろいろな方が絵を書かれているので、お話ごとに違った味わいが
楽しめます。