やわらかい色彩のこの表紙にひかれたようで、娘が自分で選んだ絵本です。
結婚の約束をかわした二人。むすめは許嫁の’かじや’の好きな「きのこスープ」をつくろうとかごを持って出かけます。
森にはまものがいるから、近づかないようにと家の人に言われるところで、これからの進展を予想して、娘は口をあんぐり開けて心の準備をしました。
おばあさんの姿をした「まもの」に、馬に姿を変えられたむすめは、なんとか’かじや’のところに行こうと、馬に乗るのに必要な道具の名前をだしては、「まもの」に’かじや’のところに自分を連れて行くように仕向けます。こんなに馬具の名前がでてくる絵本も珍しいですね。
’かじや’は、めったに見ないくらい美しい馬だと思いながらも、まさかむすめが馬に姿を変えられたのだとは気がつかず、読み手はすこしやきもきしますが、、娘の強い思いが通じて、ついに気づきます。気づいてからの’かじや’の行動力は力強かったです。
最後、ようやく再び巡り会えた場面は、喜びの気持ちが伝わってくるような躍動感ある絵です。
娘もわたしも楽しみました。