穂村さんの編集されたもう一つの短歌絵本「そこにいますか」を読んだら巻末にこのシリーズは5冊あることを知って、なおかつ「納豆の大ドンブリ」などと、ふざけているのか大真面目なのかわからないような題名の作品があったので、こちらも探してきました。
こちらは地門孝之さんというイラストレーターの方が絵を担当していました。あまり聞いたことないな、と思って後書きをみると、絵本で携わっている作品はほとんどないようでした。
でも、その強烈なイラスト!斬新でびっくりで、楽しかったです。
「短歌絵本だよ」と言っているのに、イラストに惹かれて中学生の上の子は読み始めました。
題名に「家族の」と、あるだけに家族にちなんだ短歌が多く選ばれていました。でも中でも強烈な印象だったのは
『では、がんばりましょうねえと おばあちゃんが手をあげて降りていった夕焼け』(歌人:飯田有子)
飯田有子さんについて、少し解説が載ってました。最近の人です(変な言い方ですみません)!!そして、胸にストンと、落ちてくる短歌でした。
ちなみに、中学生の娘は北原白秋の作品に興味を持っていました。
『父の背に石鹸(シャボン)つけつつ母のこと 吾が訊いている月夜にこほろぎ(こおろぎ)』
子どものくせに、北原白秋に短歌に目をつけるとは、曲者です…。