虫に興味を持ち始めてきた息子に、ぴったりの本でした。
読んで以来、だんご虫は息子の「虫・ベストワン」になり、
だんご虫を見つけるたびに、「あ!ころちゃん!」と言っています。
だんご虫のころちゃん、お散歩に行った先で、かまきりに襲われたり、モグラの穴に落ちたりと、スリリングな体験をいっぱいします。セミさんに助けられ、セミさんと一緒に脱皮して、大きくなるころちゃんと兄弟たち。
私はこの本で初めて、「だんご虫が脱皮すること」を知りましたが、高家さん&仲道さんコンビの描く虫の絵本って、どの本も、「リアルな虫の世界」を見せてくれている気がします。いろんな虫がみーんな仲良しという世界も子供の絵本としては素晴らしいのですが、高家さんたちの本の場合、「食べられそうになって逃げる」とか、「蜜のある木を守るために戦う」とか、虫たちの世界の厳しさを垣間見せてくれるのです。
すごいなーと思っていたら、高家さんって、動物園に勤める農学博士さんなんですね。絵本の最後にある虫の紹介文は、大人にとっても、ためになりますよ〜。