表紙をあけると
ニューヨークタイムズ紙の
ベストセラーリストに
14週にわたってランクインした、
人気の絵本です。
とあったので、期待を持って読みました。
ブライアン・リーズは、1963年アメリカのニュージャージー州生まれで、既に20冊を越える絵本を発表しているのですが、邦訳はこの作品が最初とのこと。
その精緻な絵は、驚愕です。
主人公のコウモリですが、精緻だけでなく、程よくデフォルメが効いていて、その加減が絶妙です。
そのコウモリが、夜に海水浴に出かけるというストーリーなのですが、その発想自体も素晴らしい。
コウモリ達が、それぞれに海水浴グッズを持って飛ぶ様は、最高の構図だと思います。
夜の海水浴って、確かにこうなるのだとうと思えるシーンが目白押し。
何度見ても、新しい発見があるに違いありません。
ただ、お弁当の時間のシーンは好き嫌いが分かれるかも知れません。
食するのは虫で、あまりにもリアルだからです。
発想自体が楽しいし、精緻な絵も見応えがあるのですが、虫を食べるシーンがマイナスになる気がしてなりません。
世のおかあさんに拒絶されてしまうかも知れないからです。
ただ、個人的には、他の作品の邦訳を期待したい作家です。