1999年の作品ですが、何処か懐かしい絵です。
掃除機をかけているママが、けんちゃんの部屋にやってきます。
ママは、
「けんちゃん。
おもちゃばこの なかおかたずけしたら?
いらないものが たくさんありそうよ」
と言うのですが、
けんちゃんは、
「いらないものなんて ないもん」
と答えます。
でも、けんちゃんのおもちゃばこには、石や小さく切った色紙やミカンの皮やキャラメルの箱など、およそ傍から見たら価値のないものが沢山。
でも、それには、けんちゃんの思い出が一杯つまっているのです。
それを、ママとけんちゃんが語るのですが、そのほのぼの感が何とも言えません。
最後は、ママの思い出の品が登場するのですが、やはり捨てられないものってあって、それは掛け替えのないもの。
誰しもが納得のお話ではないでしょうか?
こんな風に子供のことを聞いてあげる心を大切にしていきたいものだと、再度認識させられた絵本で、読み聞かせにオススメします。