クリスマス朗読で
紹介された本でした
昨年も紹介され
今年もでした
昨年は、「へぇ〜」位でそのまま
今回は、気になって
図書館で探してもらって借りてきました
作者は
映画監督大島渚氏ですが
申し訳ないのですが
私は映画は観たことないです
野坂氏が殴ってきて
奥さんの小山さんが割って入って
殴り合いを止めたシーンと
介護が大変そうな様子が印象的で
ご家族は、大変なんじゃないかな?
と、勝手に思ってました
ところが、朗読の時の説明にもあったのですが
家では、とてもいいパパだったとのこと
この絵本の
あとがきの大島監督と
2人のかっこいい息子さん達の笑顔!!
それと、とにかく
内容が素敵なんです
絵本を書こうと思って書いたものではないのです
なんとも、息子さん小学3年生の時の宿題なのです
戦争中のことです
辛いことがあって
それをどう処理していいかわからなくって
今までやさしかった子が、荒れてしまうこと
やさしさに包まれると
その荒れてしまう心がやさしさに変われること
戦争中でなくても
辛い事は、いつの時代にもあります
大島監督は、小3のこども達にもわかりやすく
自分の子どもの頃のことを
戦争はしてはいけないものーと
伝えてくれていると思います
あとがきの
父はよく、「自分で考えることができる人になってほしい」と、わたしに言っていました。ですから作文にも「むかしはこんなに悲惨だった」とか「戦争だけはぜったいにいけない!」と直接的に書くのではなく、少年時代に起こったできごと、そのとき感じたことをたんたんと書いたのでしょう。
と、他の文章にもただただ感心するばかりでした
伊藤さんの絵も
最初は、ちょっと引いていたのですが
筍ご飯をたくさん食べたさかいくんの一言いう場面
と
次のページに文章がなく
庭にはきれいな花が咲き
床の間には、寄せ書きされた日の丸の旗・・・
出征するやさしい先生の
口を真一文字に結んでこちらを見ている姿に
圧倒されました
絵の場面は、これで終わりです
とても、印象的で
また、最初から読み返しました
自分からは手に取って読まない絵本でした
紹介されて本当によかったです
「平和」を考える絵本として
ブックトークに使いたい!と考え中です