私が仕事で読んであげられない夜、夫が「寝る前の一冊」を読もうとしたら娘が選んだ本です。私は内心「大丈夫かな?」と思っていました。
案の定、しばらくすると私の部屋の入り口に娘が立っていて今にも泣きそうな顔。察しはつきましたがわざと「どうしたの?」と聞くと「ちいちゃんが死んじゃったの…」と号泣。
もちろんその夜の仕事は中断。一緒に寝るハメになりました。
夫の話では、お母さんとはぐれてしまったことが一番ショックだった様子。「戦争来ない?」としきりに気にしていたそうです。実際に世界の国では戦争が起こっている現在、「来ないよ」と楽観的にはいえません。「来ない」ではなく「しない」、子供たちの未来のためにも、大人が能動的に平和を守らなくてはいけないと改めて思いました。
☆5つとしたいところですが、戦火の中では、ちいちゃんを守ってくれた大人があれだけいたのに、なぜ焼け跡ではそういう大人がいなかったのか、娘には困ったときに助けを求められる子になってほしいという思いから☆4つにします。