地獄や、閻魔大王を扱った絵本も多いですね。
恐ろしい世界のお話だからこそか、ちょっとコミカルなものが大半な気がします。
このお話も、ちょっとコミカル・・でも、なんとなくやっぱり怖いお話です。
生きていた時に人気役者だった、だんじゅうろう。
「いきていたときに、てふりあしふりで ひとばだましたから じごくさいけ」と、閻魔大王の 沙汰を受けます。
が、閻魔大王は 芝居を見た事がなかったため、一目見たいと言い出し、もし上手く出来たら極楽行きにしてやる だんじゅうろうと約束します。
このあと、だんじゅうろうは 機転をきかして 地獄いきを免れるのですが、・・まぁ、なんとも、それが・・・言ってしまえばとても卑怯なやり方です。
「こんなんで いいのかしら?」と苦笑しましたが、子供達も唖然としつつ、楽しんではいたかな・・。
もしかしたら、出版した当初の作者の意図は、「だんじゅうろうの機転」に感心してもらうことだったのかもしれませんが、現代の子供に読んだ時には「えー!それ ずるいよー」という感想が聞こえてきそうな気がします。実際、我が家もそうでした。
ただ、お話自体は面白いし、文章や言葉も訛り具合が面白いので、読み聞かせに向いている絵本ですね。小学生まで楽しめると思います。