毎月絵本を購入している絵本専門店の店員さんが選んでくれたので買いました。
店員さん曰く、怖いと思うお子さんもいるし理解できない親御さんもいるので、好きそうだと分かる人にしかおすすめしないとこのこと。
好みの別れる本なのですね。
私はまず裏表紙を見ましたので、「くろいの」が怖いものではないのだろうと思いました。
読み進めると案の定「くろいの」はとてもかわいいお友達なのです。
屋根裏に上がるページでは主人公の女の子のように
「わあっ」
と声をあげてしまいました。
黒だけで表現されているのに、なんと豊かなのでしょう。
ブランコや滑り台、屋根裏にいる、大人にとってはちょっと不気味な生き物たちもみんな仲良く遊んでいる様子が生き生きと描かれています。
秘密の遊び場はこどもなら誰でも憧れるのではないでしょうか。
4歳の娘も、何度も読んでとせがみます。
じいじとばあばの家に似た「くろいの」の古い家。
押し入れに入って遊ぶのも普段からよくやっていて。
ふわふわな飼い猫のお腹に顔をうずめる気持ちよさ。
そんな娘にとってのあたたかなものが、この中に詰まっている気がします。
おもしろいと思わない親御さんも、お子さんに1度見せてあげて欲しいと思う良本です。
お子さんは案外好きなのではないでしょうか。