「きゅうしょくたべにきました」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

とてもおもしろく読みました。
小学校の献立表が風に飛ばされ、それを雲の上の小鬼が手にしたことから展開していくお話。
内容もさることながら、絵がとても躍動的で、惹きつけられます。
給食もおいしそうに描かれていて、食欲をそそります。
久しぶりに、シチューが食べたくなりました。

題名に違和感、さらには、表紙絵にはシゲリカツヒコさんのシュールなアングル。
一体何事か？と手に取ってしまいます。
給食の献立表を手に楽しみにしている主人公。
このあたりは共感どころですねえ。
で、その献立表が風に飛ばされ、雲の上へ。
なんと、鬼たちがこれを見て、食べにやって来るですって！？
そりゃあ、大騒動に。
存外に礼儀正しい鬼たちですが、みんなの分は？となると一大事。
絶妙な解決策が清々しいです。
妙にリアルな世界観に脱帽です。

『カミナリこぞうがふってきた』や『ガスこうじょうききいっぱつ』『大名行列』など、シゲリカツヒコさんのちょっと不思議な世界観が大好きなので、こちらも読むのが楽しみでした。
緻密な絵なので一瞬、実際のことのように思えるのに、中でハチャメチャなことが起こって、いつも何が何だかわからなくなってしまいます。
こちらは、オニが子どもたちのきゅうしょくを食べにくるというお話。きちんと献立表を見てやってくるというところが笑えます。
今回も大いに楽しみました。