【内容】
旧約聖書に描かれている「バベルの塔」の物語を、漫画でわかりやすく紹介。
地上では人々が同じ言葉で話をしていたが、一人の権力をもった男が、天にも届く巨大な塔を作ろうとした。神は人間の傲慢さにたいして怒り、人々の言葉をバラバラにしてしまった。言葉が通じなくなった人々は、それぞれ別々の国に散っていった。
漫画:吉川 豊
連載・世界発掘物語 文:たかし よいち 絵:小泉 澄夫
メソポタミア文明と、北京原人の話のあらまし。
チグリス川とユーフラテス川の周辺の土地は、古代に優れた文明が栄えていた。
※バベルの塔も、このあたりにあった、と言われているそうな。
【感想】
聖書の話は、文章だけで読むとよくわからないが、このように漫画でみると非常によくわかる。しかも、豊川氏は上手いので、人間の浅はかさ、愚かさ、ユーモアなどが実に生き生きと描かれている。歴史が好きな人にも、聖書を読んでいる人にもお勧めしたい作品。
バベルの話は、この作品の他にも絵本などがいくつか出ているようなので、合わせて楽しみたい。塔の形がいろいろあって、面白い。ミステリアスな興味をそそる。
メソポタミア文明は、水洗式トイレがあったり、独特の文字が発達していたりして、なかなか素敵な文明。かなり文化的な生活、都会的な生活ができていたのではないかと空想している。世界最古の図書館があったりして、かなり快適だろうな。
古代中国の文明についても、最後に少し。学生時代に学んだ世界の四大文明について思い出した。つっこんでみると結構、どの文明も面白い。絵が多いので、想像しやすくて、助かる!