ねこちゃんのふうせんを取っていっちゃうすーちゃん。
とってもいじわるで、ねこちゃんはとってもかなしい。
でもねこちゃん、翌朝、たくさんのふうせんをつかまえて、
はじめはいじわるのお返しみたいにふうせんを飛ばすけれど、
飛んでいくふうせんに、いつのまにか2人とも魅了されてる。
娘は、すーちゃんが翌朝持って出たオレンジのふうせん、
「ねこちゃんの」とちゃんとわかっていました。
お友だちのおもちゃをとっちゃったり、貸したくなかったり、
そんな「いじわる」っぽい行動は、2歳前からすでにあって。
でも少ししたら、また一緒に遊び出す。
おいしいお菓子や外遊びに、さっきのおもちゃなんて投げられてる。
まさに今の娘たちそのものだなぁと、読みながら思いました。
お空からきて、またお空へ飛んで、もう誰のものでもないふうせん。
「どこに行くのかな。どこまで行くのかな。」
いい・悪いの判断より、そっちの思いを大切にしたいと思う本です。