納豆ができるまでを丁寧に追った、写真絵本です。
息子は主人公と名前が似ているので、題名を見たときは恥ずかしそうでした。
でも、出だしが「しょうたは なっとうが きらい」というものだったので、納豆好きで、おやつにも食べている彼は、「オレとは違うな」と、ほっとしたようでした。
自分と似た主人公には、照れくさくて、お話の中に入っていかれないようですね。
でも、この本は、自分と同じでも全然恥ずかしくないじゃないのと思うくらい、癖のない真っ向勝負の本でした。
納豆が嫌いなしょうたが劇的に納豆好きになるわけでもなくて、納豆ができるまで、こんなに時間をかけてこんな過程を経てくるんだよということを丁寧に述べていくことで、お豆や納豆に対する愛おしさや愛情が自然に湧いてくるのです。
作者の真面目な姿勢が窺える、よい本でした。