「ルリユールおじさん」 みんなの声

本屋さんで偶然見つけた絵本です。
立ち読みして、すごく素敵な絵とお話に感動して速購入しました。

この絵本の内容は、本好きな方なら誰もが感動すると思います。

ルリユールおじさんとは、本を直してくれるおじさんのこと。

この絵本には、このルリユールおじさんと、一人の少女が登場します。

女の子は、一冊の本をとても大事にしていて、何度も何度も見ていたので、本が壊れてきてしまっていました。
そこで、ルリユールおじさんのところに行って壊れた本を直してもらうという話のないようです。

家に帰って、もうすぐ3歳になる息子にちょっと早いかな〜と思いながらも、息子にもこの絵本に出てくる少女のように大好きな本を大切に扱うことを知ってほしいという願いをこめながら、一緒に読みました。

ビックリしたことに、息子はじーっと最初から最後まで、聞いていました。
絵を見て、『ママ、絵本壊れてるよ〜』と言っては心配もしています。
こんなに小さい子が、いっけん難しそうな絵本に引き込まれているなんて、読んでいた私のほうがビックリしてしまいました。
でも、子どもが引かれる絵本は何かしらの魅力は必ずあるような気がしますし、また大人が読んでいてもとても感動する絵本なので、本好きさんにはすごくお薦めしたい一冊です。

まず絵が素敵！フランスの絵本を訳した本だと思ったら、そうではなかったのですね。
パリの匂い（想像）がします。
世界に１冊しかない自分だけの大切な本のお話。
女の子が、大切に大切にしていた本が壊れて困っていたら、「ルリユールが直してくれるよ」って話を聞くんです。
どこの誰だかわからない・・・でも、ひきつけられるように「ルリユールおじさん」に出会えて、直してもらうことに。
その行程はまさに職人技。
そして、生まれ変わったその本の表紙には・・・！！
・・・あとは読んで下さい。
私はドバーッと涙が〜！！
自分に娘がいたらプレゼントしたい。
そしてパリで本物のルリユールにいつか会ってみたい。

ＲＥＬＩＥＵＲ・・・・・製本。
ルリユールおじさんは、フランスの製本職人。

大事に読み続けていたお気に入りの本が壊れてしまったこと、ありますよね。
どうにか元どおりに直してあげたい。
ルリユールおじさんは、壊れた大切な本を、製本しなおしてくれる職人さんです。
本を再生するためのさまざまな工程が、精巧なスケッチと繊細な彩色で再現されています。

パリの街の様子、ゆっくりと進んでいく時間。
まるでその場所にいるかのような感覚にとらわれました。
本を大切にしたいと思う気持ちが心にふっと湧いてきたと同時に、
読み終えたら涙がほろっとこぼれました。