最初と最後の数ページだけを見たときには、「だるまちゃんシリーズの加古さん」とは一瞬結びつきませんでした。原田たいじさんの描く世界のように、ふるさとのぬくもりが感じられる絵ですが、同時に、雪国の厳しさも、雪の怖さと共に伝わってきます。「むろ」「ゆきがこい」「かんじき」「むしろ」「ゆきおろし」など、聞き慣れない言葉や、雪国ならではの暮らしぶりに、娘は1ページごとにいろいろな質問をしてきます。「なんで らっせるしゃが きしゃのまえを さきに いくの?」「どうして おうまにも ほしくさ(わら)の ぶーつを はかせてあげるの?」「どうして おやねの ゆきを おろさなきゃ いけないの?」・・・温暖な地域で生まれ育った子供にも、絵を通して様々なことを教えられる本だと思います。