前作の『かあさんのいす』を知っている人には、女の子の思いが良くわかると思います。
貧しい暮らしで、好きなものも自由に買えない家族。
自分の誕生日に使っていいと、みんなでためてきたびんの中の小銭が原資でした。
好きなものを買っていいと言われて、買い物に出かけたものの、あのお金に値するものかどうか、彼女は迷ってしまいます。
買ってしまったら、あのびんの中のお金たちは無くなってしまうのです。
究極の選択だから、それまでは思ってもいなかったアコーディオンを買ったのは、彼女の決断です。
きっと家族にとっても宝物になるでしょう。
これだけ、意味と思いのこもったプレゼントって、みんなに考えてほしいと思いました。