「わんぱく小学校」シリーズの1作目です。
最近、絵本離れしていた息子が、久しぶりに絵本を読むきっかけに
なったのがこれ、「給食番長」です。
「番長」って付くと、悪ガキ、いや、やんちゃなお子様(笑)を
連想させますが、案の定、番長のわがまま振りが炸裂しています。
舞台は小学校、1年2組の子供達。
早く給食を済ませて遊びに出たい番長の指示に従うため、
嫌いなものは平気で残し、さっさと遊びに出てしまう子供達。
給食はもちろん残し放題。そんなことが3ヶ月も続いています。
給食室では、残された給食を前に肩を寄せて泣いている給食のおばちゃん達。
あまりのショックに、給食を作らずに家出してしまいます。
さて、学校の給食はどうなってしまうのか??
インパクトの強いイラストと、テンポのよいストーリー展開に、
読み始めるとすぐに絵本の世界へ引き込まれてしまいます。
「学校の給食」という息子にとって身近な題材で描かれていたのも、
息子が久しぶりに絵本に引き込まれたきっかけだったのだと思います。
それから、イラストの背景をよく見ると、ストーリーに関係ない
小さな生き物があちことに存在しているんですよね。
なんだか、なばたとしたかさんの「こびとづかん」が連想されました。
でも、息子は小さな生き物を見つけては「こんなところにいる〜!」と
ゲラゲラ笑っていました。この小さな生き物の意図するところは??
よくわかりませんが、子供心はかなりくすぐられたようです(笑)
絵本のラストは、終わりよければ全て良し!で上手くまとまっています。
学校給食の意味、給食を作っているおばちゃんの気持ち、さりげなく教えてくれる、
意外な教育絵本なのでは?と思います。