寺村輝夫さんの「おうさまシリーズ」です。「おしゃべりなたまごやき」は有名すぎる名作ですが、こちらもなかなか素晴らしい作品です。
「おしゃべりなたまごやき」が赤色を基調とした色遣いなのに対し、こちらは鮮やかな黄色が目を引きます。また、途中の黄緑色の草原も美しいです。
お話は、「おしゃべりなたまごやき」とはまた違った王様のようですが、ラッパの音は共通して一緒。そして、やっぱりたまごの大好きな王様です。
赤ちゃんが産まれたお祝いに、国中の人にたまごやきをご馳走したいと、ぞうのたまごを探しに出かけます。果たして見つかるのでしょうか・・・?
また、ぞうのたまごやきを作るのに、大きなフライパンや大きなかまどを作ります。このスケールの大きさが絵本ならではで面白いです。
最後は、たまごの代わりに連れて帰った子象が、王子様の仲良しの遊び相手になるところで終わり、めでたしめでたしでした。