読むたびに、いろんな発見があります。読む年齢によっても、多分、こころにひっかかるところが違う絵本じゃないかな。この絵本の読みきかせを何度もしましたが、それまで、走り回っていた腕白兄弟が、この絵本がはじまったら、柱によりかかり、とろけるように見入っていたのが、とても印象的でした。私は、この絵本を読むたびにいっしょに、こころの旅をします。いろんな人に出会い、別れ、「あたりは真っ暗・・・」「道の向こうに神様がいることに気がつきません」・・・そんなくだりでは、涙や汗がでてしまうことも・・・でも、青い海にたどり着いた時には、満ちた気持ちになり、さわやかな風が吹いてきます。本当に不思議なパワーをもった絵本です。