小学校で読みました。対象は四年生です。
(はつなめってなんだろう?)そう思ったのがきっかけで読んでみたら・・・。
すっかりこの作品の魅力にはまってしまった私。
こんなに可愛くて素敵な作品に、であえて良かったと心から思います。
冬が来る前、こぐまはぶどうの実を食べずに手の平でつぶします。
そうしておけば、冬眠から目覚めた後、たとえ食料がなくても手の平をなめれば
少しは飢えをしのげる・・・というわけなんですね。
このような冬ごもりの習性があることを、初めて知ることができました。
そして!こぐまとこりすのやりとりが、なんとも微笑ましくて可愛いのですよ♪
先に冬眠から目覚めたこりすがこぐまのもとへ行き、こぐまの手をなめてしまうのですが・・・。
目覚めたこぐまにこりすは言います。
「くまさん、ごめんよ。おさきに ちょぴちょぴ なめました」
ここで物語はおしまい。余韻ある終わり方で、可愛くて大好きです。
そしてなんといっても!柿本さんの絵が素晴らしいです。
作品中、ところどころのページは、文章がなく柿本さんの絵のみなのですが
こういう演出とても好きです。
とくに、アップのこぐまの可愛さがたまりません。
文字はなくても、絵からいろいろなことが感じることができて、あらためて
柿本さんって凄いなあって思いました。